ビザ申請に必要な書類

ビザ申請に必要な書類は、出入国管理庁のWEBサイトに掲示されております。

申請書は、PDF形式のものとエクセル形式のものをダウンロードすることができます。手書きで記入するならPDFが便利で、パソコン入力するならエクセルを使いましょう。

添付書類も、申請内容ごとに丁寧にリストアップされています。

これら出入国管理庁で提示されている書類は必要条件であり、また基本的には十分条件でもあります。

もっとも、申請後に、担当審査官から、申請内容の疑義が生じた点につき、別途立証資料を求められることもあります(いわゆる「追加資料」。)。

この追加資料提出を、審査官から求められる前に、積極的に任意資料として提出することもできます。つまり、必要資料としてリストアップされていない資料も、予め提出することができるということです。

この任意で提出する付加的な資料につき、注意点がいくつかあります。

まず、何を立証するために提出しているのか、その資料が立証するべき事実の主張を必ずするということです。

資料というものは申請人の主張する事実を裏付ける証拠として提出するものです。なんら、主張も無く資料だけ提出しても、それが何のための立証資料なのか、審査官がわからない、ということです。事実の主張が無いと、審査官が混乱するだけです。

次に、関係の無い、あるいは関係の薄い資料を、なんでもかんでも提出しない、ということです。

資料の数が多ければ多いほど、審査官の心証がよくなるという噂がちまたに出回っているようですね。全然関係の無い資料を、しかも上述のようになんら立証事実の主張の無いまま、どっさりつける人がいるようです。これは、素人だけでなく、行政書士のような専門家でもありがちだったりします。例えば、ある事務所では、在留資格認定証明書交付申請の場合、どんな申請でも必ず「出生証明書」「家族関係公証書」「国籍証明書(公証書)」をつけているようです。もちろん必要な場合もありましょうが、すべての申請につける必要があるのかどうかは疑問符が付きます。

関係の薄い資料について、もう少し敷衍すると、主張に対する直接的な証拠が無い場合に、主張を間接的に裏付ける状況証拠を多く提出するというのは、アリだと思います。直接証拠が無い以上、審査官の合理的な推量を得るには、少しでも多くの状況証拠を積み重ねるしかないからです。

以上と関連して、いわゆる「理由書」または「申請理由書」についても触れたいと思います。

理由書とは、ビザ・在留資格申請時に、申請書に記載できないような個別の具体的事情等を自由形式で述べる任意資料です。

ビザ専門家の行政書士にビザ申請手続きを依頼するときには、この理由書作成がある意味、メインイベントともいえます。もっとも、必ず理由書が必要かどうかといわれれば、これも疑問符がつきます。

申請内容の中で疑義が生じそうな点につき予め論じておく、あるいは、必要資料の中で提出できないものがあり、その理由を説明する、などの場合には理由書が必要でしょうが、そうではない場合は不要かと思います。

「理由書」という言葉が一人歩きして、素人の外国人の方でもとにかく「理由書」を書いてくれと、まるで万能薬の如く理由書作成を頼みに来ることが多かったです。

行政書士等専門家の方でも、なんでも理由書で説明すればよい、との考えが先行し、申請書の書き方が雑の方がいらっしゃったりします(雑というのは、字が汚いという意味でなく、記載内容の吟味があまいとか、整合性に気を使っていないなど。)。そもそも申請書ありきであって、申請書が雑で理由書をしっかり書くというのは、本末転倒かと思います。

さて、そろそろまとめにはいります。

ビザ・在留資格の申請に何が必要か?

原則的には、配布されているフォーマットの申請書をしっかり書いて、提示されている資料を過不足なく提出すればそれで足ります。申請書、リストアップされた必要書類の内容などは、実はよく考えられていて、プロ中のプロたる審査官はそれで審査できるからです。

それでも、疑義が生じそうな場合、リストアップされた資料にはありませんが、付加的に理由書を作成しその中で事実の主張ないし説明をし、それを裏付ける資料を提出する、という感じで良いかと思います。

<関連するリンク>
出入国管理及び難民認定法関係手続
http://www.moj.go.jp/tetsuduki_shutsunyukoku.html